ベトナム進出のメリット・デメリット!日本企業がベトナムに多く進出する理由は?

ベトナム進出のメリット・デメリット!日本企業がベトナムに多く進出する理由は?
日本から南西へ約4,000キロ、飛行機で6時間ほどの時間で行ける国であるベトナム。9千万人を越す人口は年々増え続け、将来的には日本の人口を超えると言われています。そして、日本はベトナムにとって最大の経済援助国であり、日本とは深い関係があるのです。 そんなベトナムへの日本企業の進出が注目されています。ベトナムへの企業進出のメリットなどを紹介します。

どのような企業がベトナムに進出している?

ASEANに加盟している各国はどの国も人件費が安いと言われています。その中で特に人件費の賃金が安く、なおかつ労働者の質が良いと言われているのがベトナムです。日本の企業も賃金の安さに注目し、ベトナムへ進出しています。 ベトナムの特徴といえばバイクの多さです。ベトナムでは4千万人が1台バイクを所有していると言われ、ここ数年では自動車の数も増加しています。ですから、バイク、自動車の需要があるベトナムではブリヂストンの乗用車用タイヤ、曙ブレーキ工業の二輪車ブレーキの製造などの自動車関係の工場がベトナムに進出しています。 その他、出光興業株式会社のニソン製油所、テルモ株式会社の輸血関連機器工場、株式会社IHIの橋梁製造、東京急行電鉄株式会社の都市開発プロジェクト「ビンズオンガーデンシティ」の開発、株式会社LIXILのある製品製造工場などがベトナムに進出しています。 工場での地道で単調な作業は、勤勉で真面目なベトナム人の気質に向いているようで、日本の企業に質の高い労働力を提供しています。

ベトナム進出のメリット

ベトナム人は日本の企業で真面目に働く理由は、儒教の強い教えによる真面目な気質も理由に挙げられますが、日本と日本人に対して強い尊敬の念を持っているからです。 発展途上国のために先進国が援助や出資を行う政策である「ODA(政府開発援助)」に最も恩恵を受けているのがベトナムです。日本人がベトナム観光に行くと現地の人々に「日本のおかげであの橋ができた」「日本のおかげであの建物が建てられた」と話しかけられる例は少なくありません。そして、日本に滞在して日本の何かしらの技術を学んだり、留学生として学んでいたりするベトナム人は年々増えています。勤勉で器用なベトナム人は日本人と気質が酷似しており、なおかつ日本人に尊敬の念を持っている日本と深い関係にあるため、非常に相性の良い国民性なのです。 そして、「資源の豊富さに反比例して日本と比べて物価が安い」「安定してさらに右肩上がりの経済成長、積極的に外資を呼び込む政府の体制」などが、日本企業がベトナムへ進出する際のメリットに挙げられます。石油、原油、石炭など豊富で、物価の安いベトナムは、日本が進出した際に現地で大いに助かります。

ベトナム進出のデメリット

ベトナム人は勤勉で真面目な反面、離職率が高いことで知られ、1年間での転職率が約20%という数字が出ています。幼い頃から儒教の教えを受け、生真面目な気質が形成された反面、自尊心の強い国民性により少しでも納得いかないことがあるとすぐに離職する傾向があるようです。日本の企業がベトナム人と接するときは、相手の人間性を尊重し自尊心を傷つけないようにコミュニケーションを図ることが重要です。 そして政府の政策が安定していなかったり、変更した政策がすぐに伝わっていなかったりするのも、ベトナムの特徴です。中央政府で決定された政策がすぐに現場まで到達されず、役所や公共施設での担当の対応が人によって違うことも見受けられます。ベトナム現地でこのような不確定な対応に遭遇したら、動揺をしないで臨機応変に対処することが大事なことです。 また、2000年代以前は農業が経済の主だった農業国家だったために、近代的なインフラが整備されていないという特徴もあります。バイク普及率が多いのに道路交通のインフラが整っていないため交通渋滞、交通事故に巻き込まれることも少なくはありません。 以上がベトナムのデメリットになりますが、現地ではこのような問題を踏まえた上で業務をこなさなくてはいけません。 ベトナム進出のコンサル・支援はこちら ▶︎

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