フィリピンの物価って日本より安いの?比べるとどれくらい?
監修者:海外進出コンサルタント 俵 貴幸最終更新日:
フィリピンの物価
2023年12月時点のフィリピンの物価は、日本に比べて依然として安い傾向にあります。食料品
フィリピンの食料品は、日本に比べて2分の1~3分の1程度の価格水準です。例えば、500mlのペットボトルの水は、日本では105円ですが、フィリピンでは12ペソ(約32円)で購入できます。ポテトチップスの場合は日本では1袋150円ですが、フィリピンでは25ペソ(約68円)です。キャベツ1玉では日本では250円ですが、フィリピンでは27ペソ(約73円)です。100gの牛肉は日本で400円ですが、フィリピンでは16ペソ(約43円)です。
ただし、輸入食品や日本食材をフィリピンで購入する場合は、日本で購入するよりも約1.5倍から2倍ほどの値段になるので注意が必要です。
家賃
フィリピンの平均給与は、多少の格差はありますが日本人のおよそ10分の1です。新卒の給与で日本円にすると1ヶ月約30,000円程度、中途採用で約60,000円程度、マネージャークラスの人材を採用する場合でも約120,000円程度で雇用することができます。また、日本人がフィリピンに在住する場合、短期から中期のコンドミニアムの賃貸料金は、首都のマニラで1ヶ月25,000円から30,000円ほどです。地方都市ではもっと安く借りることも可能です。日本の沖縄で同じクラスのコンドミニアムを借りる場合、およそ20万円かかります。それを考えると、日本人がフィリピンで居住することはかなり金銭的に優しいと言えるでしょう。
交通費や光熱費
フィリピンでは日本に比べて交通費もかなり安価です。日本の場合、地下鉄の初乗り運賃は160円程度ですが、フィリピンでは日本円で25円~30円程度で約1時間の電車移動が可能です。フィリピンではバス代金が1回20円、タクシー代金が初乗り100円程度ですので、日本と比べると驚くほど交通費が安いと言えるでしょう。また、フィリピンでは光熱費も安く暮らすことが可能です。1人暮らしの場合、ガス料金は1ヶ月500円前後、水道料金は1ヶ月1,000円から1,500円程度です。しかし、それらに比べると電気料金はとても高く、1ヶ月およそ5,000円から10,000円かかります。フィリピンの電気代が高い理由は、盗電が頻繁におこなわれているため、利用者がその料金までも負担しなければならない仕組みになっているからです。ですが、それでも光熱費全体をまとめて見ると、日本と比べ安いと言えるでしょう。
その他留意点
フィリピンの物価は、都市部と地方で差があります。都市部の方が物価は高くなります。フィリピンでは、物価の上昇に伴い、生活費の節約が重要になっています。地元のスーパーや市場を利用する、自炊をする、公共交通機関を利用する、などといった工夫が有効です。
まとめ
フィリピンは日本と比べると、ほとんどの物価がとても安価で大変住みやすい国です。ただし、物価の上昇に伴い、生活費の節約が重要になっています。地元のスーパーや市場を利用する、自炊をする、公共交通機関を利用する、などといった工夫をすることで、より安く生活することができます。具体的な例
以下に、フィリピンの代表的な物の値段を具体的に例示します。500mlのペットボトルの水:12ペソ(約32円)
ポテトチップス:25ペソ(約68円)
キャベツ1玉:27ペソ(約73円)
100gの牛肉:16ペソ(約43円)
屋台の定食:50ペソ(約135円)
レストランの定食:300~1,000ペソ(約810~2,700円)
マニラのワンルームマンション(30平米):25,000~30,000円
地方都市のワンルームマンション(30平米):10,000~20,000円
タクシー初乗り:100円
バス1回:20円
地下鉄1回:25円
ガス代(1人暮らし):500円
水道代(1人暮らし):1,000~1,500円
電気代(1人暮らし):5,000~10,000円
これらの値段を日本円に換算すると、日本の半分以下から3分の1程度の価格であることがわかります。
フィリピンでの生活費の節約術
フィリピンでの生活費を節約するためには、以下の点に注意するとよいでしょう。- ・地元のスーパーや市場を利用する
- ・自炊をする
- ・公共交通機関を利用する
- ・節電をする
フィリピンは、物価が安く、生活費を抑えながらも充実した生活を送ることができる国です。上記の点を参考に、ぜひフィリピンでの生活を検討してみてください。