フィリピン進出のメリット・デメリット!日本企業がフィリピンに多く進出する理由は?

80年代まではマルコス政権下においてのフィリピンは「アジアの病人」という不名誉なレッテルを貼られ、良い印象のない国でした。しかし、今では安定した経済成長を誇る「アジアの優等生」という名誉ある称号を得て、世界から注目されている国へと変貌しました。
そしてそのような魅力的な国へ進出している日本企業も少なくはありません。
フィリピンへ企業進出するメリット、デメリットについて紹介します。

どのような企業がフィリピンに進出している?

アジア諸国において経済成長が著しい国として注目されているのがベトナム、インドネシア、そしてフィリピンの3か国です。その3カ国の頭文字を取り「VIP」と称されるほど「アジアの優等生」としてASEAN(東南アジア諸国連合)に加盟している国の中で経済成長が抜きん出ている存在がフィリピンなのです。
フィリピンの人件費は安く日本の5分の1ほどの金額で労働力を雇うことができます。その安さに目をつけたのが日本企業のシティーバンク、DELL、AT&Tなどの企業で、すでにフィリピンに進出してソフトウェアなどの開発を日本より安く行っています。
そしてフィリピンのマニラ市内には「モールオブアジア」というショッピングモールがあります。このモールオブアジアはアジア諸国最大のショッピングモールと言われ、大勢の地元の住民や観光客で賑わい連日大盛況となっています。このモールオブアジアでは日本の企業がいくつか進出しています。日本でもおなじみのMUJI(無印良品)、ユニクロといった衣料品ブランドの企業、ミニストップやファミリーマートといったコンビニエンスストア、和民、牛角などの飲食業の企業が続々とモールで営業を開始しています。

フィリピン進出のメリット

フィリピンに日本企業が進出することは多大なメリットがあり、そのメリットとは低資金で労働力が買える以外にもいくつかあります。
まずは労働供給力が充実していることです。フィリピンは日本と同じく人口が約1億人でさらに年々2%増えている状態です。そしてかつての日本のように、人口の年齢層が典型的ないわゆるピラミッド型で平均年齢が23歳と若い層が多いため、働き盛りの人材を多く確保することができます。
そしてフィリピンは世界で3番目に英語を話す人々が多い国といわれている、東南アジア唯一の英語圏です。よって現地労働者と直接交流をする際、会話がしやすく意思の疎通がスムーズにできるのがフィリピンの魅力です。
また、日本とフィリピンは距離が比較的近いという特徴があります。アジアの中央に位置するフィリピンは、日本からの直航便を利用すればマニラや主要都市まで約4時間のフライトで行くことができます。そのため日本の企業が進出した際、直接現地へ行っての契約や輸出や輸入においての仕事がしやすくなります。その気になれば早朝に日本を発ち、その日のうちに帰国することもできるのがフィリピンの企業進出のメリットです。

フィリピン進出のデメリット

フィリピンに起業することはデメリットもあります。ひとつは国民性の違いです。日本には日本人の気質に合った仕事のスタイルがありますが、日本人の勤勉さ、几帳面さがフィリピンの現地でそのまま通用するとは限りません。フィリピン人の国民性は自尊心が高く、国の労働法では企業側より従業員側の思考を尊重するべきという考えが浸透しています。ですから日本の流儀を押しつけるのではなく、フィリピン向けに企業の方法論をアレンジすることが大事なことです。
また、フィリピンだけでなくアジア各国で問題となっているのが、道路舗装率の低さが招く交通事業の劣悪さ、それによる物流インフラ環境の脆弱さです。交通インフラが整備されていないため交通渋滞を招き、それが理由で多大な経済損失が発生したという例があります。
日本企業がフィリピンとの輸出、輸入を行う際にはフィリピンの交通機関が劣悪であることを頭に入れておくことが重要です。

フィリピン進出のコンサル・支援はこちら ▶︎

お問合せ・ご相談はこちらへCONTACT

ご相談予約受付 03-5931-7186 平日10:00〜17:00
無料相談フォームはこちら