知っておきたい!フィリピンの通貨と為替レートとは

東南アジアに位置するフィリピンは島国であり、人口がおよそ9,200万人で国土面積は日本の0.8倍と、日本と似ている国といえます。フィリピンは日本にとってなじみ深い国であり、現在日本には多くのフィリピンの人が住んでいます。今回は、兄弟のような国フィリピンでビジネスを成功させるために、知っておきたいフィリピンの通貨について解説していきます。
フィリピンの通貨は何が使用されているのか
フィリピンで使用されている通貨はフィリピン・ペソで(P)、補助通貨はセンタボ(¢)です。100センタボで1フィリピン・ペソとなるため、センタボはドルでいうところのセントのようなものといえます。2017年5月現在、為替レートは1フィリピン・ペソ2.27円で、1円は0.44フィリピン・ペソとなっています。フィリピンの紙幣や貨幣は、それぞれ8種類ずつあります。まず紙幣を見てみると、P1000がもっとも価値の高い紙幣であり、およそ2,270円相当にあたります。次いでP500とP200が続きますが、200フィリピン・ペソ紙幣は2,000円札のようにあまり市場には出回っていないようです。その後はP100、P50、P20、P10と続き、もっとも価値が低い紙幣はP5(11円相当)となっています。10と5フィリピン・ペソもまた200フィリピン・ペソ同様、街中で目にする機会は少ないことでしょう。硬貨の方は、P10、P5、P1と、補助通貨の¢50、¢25、¢10、¢5、¢1で構成されています。現在の為替レートでいくと、¢50がおよそ1円にあたり、P5が10円、P50が100円、P500が1,000円程度なので、覚えておくと良いでしょう。
為替レートはどうやって確認する?
円をフィリピン・ペソに両替しようと思った場合、為替レートを一体どのように確認したら良いのでしょうか。方法としては、空港やホテル、銀行、両替所などで掲示されている表をチェックするか、ネット環境があればウェブ上でも確認することができます。ただし、始終変化するFXのチャートを見ても参考にはならないでしょう。レートは当日の朝の為替レートで決まることが多いため、その日の昼に円高に振れたとしても、有利なレートで両替することはできません。
今日のレートが高いかどうかを見極めるためには、フィリピンの物価について考えるとわかりやすいかもしれません。フィリピンの一般的な物価は、日本のおよそ3分の1といわれています。2011年のフィリピンの平均年収はおよそ48万円程度と日本のおよそ10分の1程度なので、現地の人にとっては感覚的に物価が高いと感じるかもしれません。しかし、P10でアイスやコーラが買えるので、物価は3分の1よりも安く感じるケースもあります。
フィリピン・ペソをお得に両替する方法
フィリピン・ペソから円に換える場合の計算方法は、2017年5月現在、1フィリピン・ペソに2.27円をかけるだけなのでわかりやすいでしょう。しかし、円からフィリピン・ペソを計算しようと思ったら0.44フィリピン・ペソを円にかけなければならないため、少し計算が難しく感じるかもしれません。0.44をかけるのが困難な場合は、円を2.27で割る方法もあります。例えば10,000円をフィリピン・ペソに両替する場合は、10,000円÷2.27で4405フィリピン・ペソとなります。
円をフィリピン・ペソにお得に両替したい場合は、両替所を使用するのがおすすめです。ホテルや空港の銀行などに比べて交換レートが良いため、ビジネスをする際には最適です。一方ホテルでの両替はレートが悪く、銀行では日本円の両替をしていない場合もあります。現金が必要なときに手元になくて困ることがないよう、あらかじめ両替所で十分な金額を準備しておきましょう。特にマニラなどの大都市以外でビジネスを展開する場合はあらかじめ円をフィリピン・ペソへ替えておかないと、地方で両替所が見つからず焦ることになるかもしれません。