タイ進出のメリット・デメリット!日本企業がタイに多く進出する理由は?

タイ進出のメリット・デメリット!日本企業がタイに多く進出する理由は?
タイはASEAN諸国のなかでももっとも日本企業の進出が多い国として有名です。さらに、タイは非常に自動車産業が盛んであり、自動車関連会社に強みのある日本にとっては恰好の進出先といわれてきました。しかし、実際に進出を考える場合には、メリット部分だけでなくデメリット部分も知っておかなくてはなりません。ここでは、タイ進出のメリットとその裏側に潜むデメリットを紹介します。

どのような企業がタイに進出している?

冒頭でも紹介したように、タイは自動車産業を中心とした工業が非常に盛んです。そのため、日本でも有名なマツダやホンダなどの自動車会社が進出を果たしています。製造業としてはこのほかにも、プリンターなどの製造販売を手掛ける日本大手のコニカミノルタや工作機械の製造販売を手掛けるヤマゼンなどが有名です。タイに進出している日本企業全体を見てみると、やはり製造業関連会社が多いものの、流通やIT関連企業も多く進出しています。流通や小売りではコクヨやカルビー、アサヒなどが有名です。一方、IT関連企業では、NECやソフトバンクが進出を果たしています。それでは、以下から具体的なタイ進出のメリット・デメリットを見ていくことにしましょう。

タイ進出のメリット

タイ進出の最大のメリットはなんといってもアジア流通の中心地となっているということでしょう。タイは東南アジア諸国の中心にあるという立地から、物流などの中心地として注目されています。このことから、タイはハブ機能を果たしているともいわれます。2014年に整備された南部経済回廊なども後押しをし、続々と日本企業が進出してきました。また、日本関連商品が注目を集めているというのも大きなメリットでしょう。世界的な健康志向や健康ブームによって、日本食への関心が高まっています。これが間接的に日本という国への理解につながり、日本のイメージを押し上げているのです。そのため、進出の際にも受け入れられやすく、現地での労働力も確保しやすいというメリットがあります。このほか、タイの経済自体が発展しているというのもメリットとして挙げられるでしょう。これはASEAN諸国を見てもそうであるように、タイでも中間層や高所得者層が増えてきています。

タイ進出のデメリット

最大のデメリットとして考えられるのは、少子高齢化に伴い人口減少への懸念です。日本でも少子高齢化が叫ばれて久しいですが、タイは日本よりも深刻な少子高齢化社会を迎えようとしています。日本よりも低い平均寿命や出生率の低下も相まって、人口減少は日本よりも近い未来に深刻化することが予想されます。国内での需要を目的に進出を果たしている企業の場合には、この人口減少というのは非常に大きなデメリットとなるでしょう。また、デメリットとまでは行きませんが、国内での所得格差や物価なども懸念材料です。タイという国全体が成長していることに間違いはありませんが、急速な発展によって国内での所得格差が広がりました。このため、タイ中心地に進出をするのか、それとも郊外に進出をするのかではだいぶ状況は異なってくると言えそうです。物価の面では、日本よりは圧倒的に安いものの、オフショアとしては向きません。ASEAN諸国では、タイよりも圧倒的に物価が安く、さらに英語が得意な国が多数あるためです。

今後、タイはどのように変化していくのか?

タイ進出を考える上では、これらのメリット・デメリットから、今後タイがどのように変化していくのか?ということを基に判断していかなくてはなりません。タイはアジアの中心地として非常に優れた場所に位置している一方で、少子高齢化というのは深刻であり、避けられない問題です。以前はオフショアや単純な国内需要を狙った進出があったものの、今後このような理由での進出は難しいといえそうです。日本企業がタイに進出をし、商機をつかむためには問題となっている少子高齢化に即した企業が向いているでしょう。例えば、介護関連や医療関連企業は今後もタイ進出の恩恵を受けるはずです。このように、以前とは違ったタイの現状を知ることで、新たなビジネスチャンスが生まれます。 タイ進出のコンサル・支援はこちら ▶︎

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