ベトナムの物価って日本より安いの?比べるとどれくらい?

監修者:海外進出コンサルタント 俵 貴幸最終更新日:

ベトナムの物価って日本より安いの?比べるとどれくらい?

ベトナムの物価

ベトナムの物価は、2023年現在でも日本に比べて安い傾向にあります。

食料品

ハノイやホーチミンなどの都市部では、大型スーパーや外国人向けの食料雑貨店も多く、日本人にとっては買い物がしやすいエリアです。スーパーは地元の人もよく利用するため物価が安く、野菜や肉などの生鮮食品が日本の1割から3割程度の価格で購入できます。また、ペットボトル飲料やビール、加工食品なども2割から8割くらいで購入でき、日本人にとっては割安です。

例えば、鶏肉1kgは日本の1/3程度、豚肉1kgは日本の1/4程度、牛肉1kgは日本の1/5程度の価格で購入できます。野菜も、キャベツ1玉は日本の1/4程度、トマト1kgは日本の1/5程度、ニンジン1kgは日本の1/6程度の価格です。

ただし、日本製の調味料やお米などは、スーパーでは取り扱っていないこともあり、日本人向けの食料雑貨店を利用する必要があります。そのようなお店では、日本でなじみのある加工食品の他、日本米や冷凍納豆なども手に入ります。価格は、輸入コストがかかるためか、日本で購入するより高めです。商品によっては4倍くらいの価格になることもあります。

例えば、日本米1kgは日本の2倍程度、冷凍納豆1パック(4個入り)は日本の4倍程度の価格です。

ベトナム生活で食費を節約するには、地元のスーパーと食料雑貨店をうまく使い分けるのがコツです。買い物上手になれば、食費を抑えながら日本と同じ食生活を送ることもできます。

家賃

ベトナム人の平均年収は32万円ほどと言われています。失業率は低く、2023年10月時点では2.2%となっています。特に製造業で雇用の増加が見られ、収入も安定してきています。外資系企業における賃金は、比較的高めに設定されており、地元労働者に人気があります。

一般的なベトナム人が暮らすアパートは年収に見合った家賃が設定されているため、月5,000円程度から借りることができます。しかし、多くの日本人が住む外国人向けアパートは2LDKで10万円くらいからの設定です。特に家族連れ駐在員の場合は、しっかりしたセキュリティーを求めるので、より高額になります。だいたい10万円から40万円程度のサービス付きアパートに住むのが一般的です。

例えば、ハノイの中心部にある2LDKのサービス付きアパートは、月15万円程度の相場です。ホーチミンの中心部にある2LDKのサービス付きアパートは、月20万円程度の相場です。

ベトナム経済が上向き傾向の中、地元労働者の年収や家賃、物価も上昇してきています。駐在員の場合、家賃は会社負担となることが多いので、海外進出を目指す企業は、そのコスト負担も考える必要があるのではないでしょうか。

交通費や光熱費

ハノイやホーチミンなどの都市部では、都市型鉄道の整備が進んでいるものの、まだ十分ではありません。そのため、ベトナムでの交通手段はタクシーやバスがメインとなります。タクシーは、初乗りでだいたい50円から60円程度です。日本のタクシーに比べるとかなり割安です。バスは市内近距離であれば、25円程度となっています。日本人駐在員の場合は、通勤用に会社負担で専用ドライバーを付けていることが多く、月4万円前後のコストがかかります。

例えば、ハノイ市内のバス1日乗車券は、15,000ドン(約85円)です。ホーチミン市内のバス1日乗車券は、20,000ドン(約110円)です。

水道やガスは日本よりかなり安い料金設定になっており、一般家庭で使うなら全く気にならない程度です。ただし、水道水は、飲料用には使えないので、別に水タンクを注文する必要があります。19リットルタンクで、300円弱なので、日本で水タンクを購入するよりかなり安い物価水準です。

外食

ベトナムの外食も、日本に比べると安い傾向にあります。屋台や露店で食べる場合は、1食200円程度で済ませることができます。また、レストランでも、日本食レストランを除けば、1食500円程度で食べることができます。

例えば、ハノイの屋台で食べるフォーは、10,000ドン(約55円)程度です。ホーチミンの屋台で食べるバインミーは、15,000ドン(約85円)程度です。

娯楽

映画館やカラオケなどの娯楽も、日本に比べると安い傾向にあります。映画館の1本あたりの料金は、100円程度です。カラオケは、1時間あたり200円程度から利用できます。

例えば、ハノイの映画館の1本あたりの料金は、50,000ドン(約275円)程度です。ホーチミンの映画館の1本あたりの料金は、60,000ドン(約330円)程度です。

まとめ

ベトナムの物価は、食料品や交通費、光熱費など、生活に必要なものは比較的安い傾向にあります。一方、家賃や外食、娯楽などは、日本に比べると若干割高です。

ベトナムでの生活費を抑えるためには、地元のスーパーや屋台を利用する、自炊をする、公共交通機関を利用する、などといった工夫が有効です。また、家賃や外食などの費用は、必要に応じて調整することも大切です。

ベトナムは、物価が安いだけでなく、豊かな自然や歴史、文化など、魅力あふれる国です。物価のことも考慮しながら、ベトナムでの生活を満喫しましょう。

さらに、ベトナムの物価は、今後も上昇していくことが予想されます。そのため、ベトナムに長期滞在する予定がある場合は、物価の上昇に備えて、ある程度の貯蓄をしておくことがおすすめです。 ベトナム進出のコンサル・支援はこちら ▶︎

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