物価の上昇が著しいベトナムですが、それでも日本の物価に比べればかなり割安です。特にローカルも購入する生活必需品は日本の5分の1以下で手に入ることもあります。ただ、日本の水準に慣れていると、どうしても品質に見劣りしてしまうかもしれません。日本と同じ品質やサービスを求めると、日本での生活以上にコストがかかってしまいます。ここでは、日本での生活水準を維持しつつ、ベトナムでの生活コストをできるだけ下げるコツをご紹介します。
食料品は安いの?スーパーと食料雑貨店を使い分け!
ハノイやホーチミンには大型スーパーや外国人向けの食料雑貨店も多く、日本人にとっては買い物がしやすいエリアです。スーパーは地元の人もよく利用するため物価が安く、野菜や肉などの生鮮食品が日本の1割から3割程度の価格で購入できます。また、ペットボトル飲料やビール、加工食品なども2割から8割くらいで購入でき、日本人にとっては割安です。
しかし、日本製の調味料やお米などは、スーパーでは取り扱っていないこともあり、日本人向けの食料雑貨店を利用する必要があります。そのようなお店では、日本でなじみのある加工食品の他、日本米や冷凍納豆なども手に入ります。価格は、輸入コストがかかるためか、日本で購入するより高めです。商品によっては4倍くらいの価格になることもあります。
ベトナム生活で食費を節約するには、地元のスーパーと食料雑貨店をうまく使い分けるのがコツです。買い物上手になれば、食費を抑えながら日本と同じ食生活を送ることもできます。
ベトナム人の平均年収や現地の家賃相場は?
ベトナム人の平均年収は30万円ほどと言われています。失業率は低く、2012年以降は2%台で推移している状況です。特に製造業で雇用の増加が見られ、収入も安定してきています。外資系企業における賃金は、比較的高めに設定されており、地元労働者に人気があるようです。
一般的なベトナム人が暮らすアパートは年収に見合った家賃が設定されているため、月5,000円程度から借りることができます。しかし、多くの日本人が住む外国人向けアパートは2LDKで10万円くらいからの設定です。特に家族連れ駐在員の場合は、しっかりしたセキュリティーを求めるので、より高額になります。だいたい10万円から40万円程度のサービス付きアパートに住むのが一般的です。
ベトナム経済が上向き傾向の中、地元労働者の年収や家賃、物価も上昇してきています。駐在員の場合、家賃は会社負担となることが多いので、海外進出を目指す企業は、そのコスト負担も考える必要があるのではないでしょうか。
交通費や光熱費はかなり割安!節約するならここ?
ハノイやホーチミンなどの都市部では、都市型鉄道の整備が進んでいるものの、まだ十分ではありません。そのため、ベトナムでの交通手段はタクシーやバスがメインとなります。タクシーは、初乗りでだいたい50円から60円程度です。日本のタクシーに比べるとかなり割安です。バスは市内近距離であれば、25円程度となっています。日本人駐在員の場合は、通勤用に会社負担で専用ドライバーを付けていることが多く、月4万円前後のコストがかかります。
水道やガスは日本よりかなり安い料金設定になっており、一般家庭で使うなら全く気にならない程度です。ただし、水道水は、飲料用には使えないので、別に水タンクを注文する必要があります。19リットルタンクで、300円弱なので、日本で水タンクを購入するよりかなり安い物価水準です。また、電気料金は、日本より若干割安感はあるものの、意外と高く設定されています。居住エリアによっては停電も多いため、日本の安定した供給に慣れていると、最初は驚くかもしれません。
ベトナム生活では、家賃が意外と高く設定されているものの、安全面を考えるとやむを得ないという事情があります。一方、物価は総じて安く、現地での生活に慣れてくれば、より高い水準で暮らすことも可能です。安全性はしっかりと確保しながら、現地での生活を楽しみましょう!
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