知っておきたい!ベトナムの通貨と為替レートとは

知っておきたい!ベトナムの通貨と為替レートとは
海外進出先として、労働力の安いアジアに注目している方も多いのではないでしょうか。海外進出するにあたっては国政情勢や税務手続きなどを把握しなければなりませんが、もう1つ重要となるのが貨幣価値でしょう。ここではインドシナ半島の東縁に位置するベトナムの貨幣価値についてご説明します。縦に長い国ですが、その気候は日本に似ているため、日本人にとって過ごしやすいといわれています。

ベトナムの通貨は何が使用されているのか

ベトナムでは、5種類の硬貨(200,500,1000,2000,5000)と12種類の紙幣(100,200,500,1000,2000,5000,1万,2万,5万,10万,20万,50万)が使われています。その通貨単位はドン(đồng、銅)で、通貨記号である「đ」または国際通貨コードである「VND」で表記されます。17種類の通貨のうち、金額の小さい200 đ硬貨、100đ紙幣,200đ紙幣は,ほとんど使われていません。500đ紙幣も都市部で使われることは少なく、地方で少額決済などに用いられています。また、かつては0.1ドンを示すハオ(hào/毫)、0.01ドンを示すスゥ(xu/樞)の通貨単位が使用されていましたが、インフレの影響により2017年現在では廃止されています。これに対し、50万₫などの高額紙幣は広く流通しており、偽造防止のため、1万₫紙幣以上の紙幣はポリマー紙幣が用いられています。 硬貨にはベトナムの国章が刻印されており、紙幣にはベトナムの民族解放と独立に生涯をかけて奮闘し、初代国家主席となったホー・チ・ミンの肖像画が描かれています。

ベトナム為替レートを確認する方法を教えて!

ベトナムでは、中国同様に管理フロート制(自国の通貨の変動幅を固定し、為替相場を決定するための制度)が用いられています。このため、通貨の変動幅がベトナム中央銀行によって管理されており、2016年1月4日以降毎日、中央銀行のウェブサイトでアメリカドルをベトナムドンに換算する為替レート(中心レート)が公示されています。また、毎週木曜日にはアメリカドルを介して他の通貨をベトナムドンに換算するクロス為替レートが公示されています。あらかじめ中央銀行のウェブサイトを確認するのが確実です。より簡単に確認したい場合には、通貨換算アプリなどを利用する方法もあります。

ベトナムの貨幣価値は驚くほど低い!?その計算方法は?

1958年以降日本の最高札は1万円なので、一見すると、その50倍とも思える50万ドンはなかなか想像しにくいかもしれません。50万というとかなり高額なのではないかとイメージする方もいるでしょう。しかし、ベトナムの貨幣価値と日本の貨幣価値は大きく異なっており、50万ドンはわずか2,533円の価値しかありません(2017年5月9日時点)。大まかな計算方法としては「1円が200 đ」「200で割る」と覚えればいいでしょう。硬貨の中で最も金額の小さい200 đは約1円なのは日本と変わりません。しかし、硬貨の中で最も金額の高い5000 đに至っても約25円なのが大きく違う点でしょう。 このように貨幣価値が小さい背景には、ベトナム政府が貿易黒字を目指そうと意識的にドン安を誘導していることがあります。つまり、ベトナム国外の企業がベトナム国内で人件費コストを抑えて製造した商品を輸出することで、ベトナム国内での生産量が増え、経済的に成長できると考えられているのです。 ベトナムドンがあまり日本で耳慣れないように、日本でベトナムドンを取り扱っている銀行は少なく、空港以外で見つけることは困難でしょう。ベトナムで両替する方法には、空港で両替する方法、ホテルで両替する方法、ショップで両替する方法があります。一般的に日本国内の空港よりも、空港やベトナムの信頼できるホテルで両替した方が手数料は低く、お得な傾向にあります。悪質なショップだと、事情を知らない外国人を騙そうと考えている人がいるので、注意してください。プリベイドカードで外貨にするサービスもありますので、下調べが大切です。 ベトナム進出のコンサル・支援はこちら ▶︎

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