多くの日系企業が進出するベトナム。経済成長が著しいこの国で、海外進出を目指す企業も多いのではないでしょうか。現在、ベトナムでは多くの日本人駐在員が活躍し、家族連れで滞在することも珍しくありません。日本に近い国民性と文化を持つベトナムは、東南アジアの中でも日系企業が進出しやすい国と言えます。ベトナムへ進出するにあたって必要となるのが、就労ビザの取得です。手順をしっかりと抑え、スムーズに手続きを進めていきましょう。
就労ビザが必要となる場合とは?
日本人がベトナム国内で就労する場合、原則として就労ビザと労働許可証の2点が必要になります。就労ビザが必要かどうかの基準は、滞在期間や仕事の定義によっても変わってきます。ただし、2015年以降、ビザの取得方法や条件などが頻繁に変更され、常に新しい情報を入手することが重要です。
最新の情報は、日本にあるベトナム大使館や領事館に問い合わせるしかありません。しかし、担当者によって対応が分かれることもあり、個人が直接就労ビザに関する情報を入手するのは困難になることが予想されます。できれば、ビザの代行業者やコンサルタントを通じて確認したほうが良いでしょう。日本人がベトナムに滞在する際、15日以内ならビザが必要ありません。つまり、仕事でそれ以上の滞在が必要な時は、必ず事前に何らかのビザが必要になるということです。
以前は必要なかった手続きも、時期が変われば必要になることもあります。就労ビザが必要かどうかは、常に最新の情報で確認しましょう。
取得可能なベトナム就労ビザの種類
ベトナム就労ビザの有効期間は、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の4種類です。また、それぞれに何度も出入国が可能な「マルチビザ」と、一度出国すると無効となる「シングルビザ」があり、出入国の回数に応じて選ぶことになります。
以前は、観光目的ということで一度ベトナム国内へ入国し、その後現地で就労ビザに切り替えるということもできたのですが、現在はこの手続きが難しくなっているようです。ビジネス目的で15日以上滞在する場合は、必ず事前に就労ビザを取得する必要があります。また、滞在期間の延長もベトナム国内で行うのは難しいのが現状です。ビザ取得のための書類を入国時に持参していないと、わざわざ日本から送ってもらうことになります。また、申請が却下されることもあり、その場合は一度日本に帰国して再度申請しなおすか、ベトナム以外の国でビザの取得をする必要があります。
就労ビザの取得には、出張や滞在プランに応じて、あらかじめ余裕を持って取得するほうが確実です。
就労ビザを取得する手順とは?
ビザの取得と言えば、滞在を希望する国の大使館や領事館に行って、申請手続きをするというのが一般的です。うまく手続きが進められれば、短期間で安くビザの取得ができます。しかし、ベトナムビザの取得を大使館の窓口で行うのは難しいかもしれません。特に就労ビザや1ヶ月を超えるビザは、個人での取得が難しいのが現状です。自分の希望するビザが取得できないということも少なくありません。
そこでおすすめなのが、ビザ取得の代行業者に依頼する方法です。ネット上には様々な代行業者のサイトがあり、必要書類や料金、手続き完了までの期間が細かく記載されています。代行業者は、ベトナムビザ取得に関するノウハウや最新事情を心得たプロです。ベトナム大使館の窓口では取得できなかったビザも、代行業者を通したら簡単に取得できたということもあります。代行業者に依頼する際は、パスポートの提出など、個人情報が必要になりますので、必ず信頼できる業者に依頼しましょう。
ベトナムの就労ビザ取得は、新規にベトナム進出を図る企業にとって最初のステップです。頻繁に改正されるビザ発給のルールに戸惑う方も多いのではないでしょうか。日本のコンサルタントや現地の専門家を通じて、効率的に手続きを進めていきましょう。
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